法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第45話 これが最後なら

少数精鋭で革命を起こそうとした鉄華団とマクギリスだが、個別の戦闘で優越できず、連携も崩されて思うような戦況をつくれない。
対するラスタルはダメ押しをするようにダインスレイブを戦場にもちこみ、より有利な状況へ導こうとする……


見ながら『機動戦士ガンダム00』第23話*1を連想していたら、黒田洋介脚本だった。あっさり主人公側が順当に押されて行くところや、こけの一念をとおそうとするサブキャラクターに対する同性愛的な描写や、そのこけの一念すらすかされて終わる虚しさは良かった。
残念なのは「違法兵器」として主軸となる兵器ダインスレイブが、いささか映像表現として華に欠けていること。タービンズが滅ぶエピソードなどで存在感を高めてきた兵器ではあるが、まだ足りない。「コロニー落とし」「エンジェルハイロウ」「サテライトキャノン」のようなモビルスーツを超える超巨大兵器を展開してきたシリーズの最新作で、モビルスーツが1機ずつ携行できる武装をもちだされても、視覚的なインパクトが弱い。
もちろん、リアルに考えればとりまわししやすい兵器こそ戦場を一変させるものだし、映像表現としても1期のように泥臭い雰囲気を残したままだったら印象は違ったろう。しかしモビルアーマーという超兵器1機を鉄華団とマクギリスが総力をあげて必死に止めるようなエピソードをへた後では、最終決戦というにはこぜりあいにすぎないという印象を強める。モビルアーマーに付属する自律兵器プルーマを持ちだすくらいのハッタリは欲しかったかな。