法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』第6話 やつらはいつでも笑ってる

場末のスナックで活動しているコミックバンド、マウンテンホース。ヒーロー能力をマジックのように披露する彼らは、来日した「四人組」の前座をつとめたことがあった。
その「四人組」の刺激でヒーローとして覚醒したマウンテンホースだが、その能力はどれも使えないものばかりで……


吉田徹コンテ演出の息抜き回。ひとつの事件を解決しようとしたコミックバンドの視点を、その事件から数年たってコミックバンドを仲間にひきいれようとした人吉の視点で見つめる。コミックバンドはヒーローの能力をもちながら、ヒーローらしい抗争から距離をとることで、結果的にヒーローとなる。
せせこましいヒーロー像と、ギャグな絵で軽々と死を描くギャップに、この作品を見ていて初めて『サムライフラメンコ』を思い出した。あいかわらず一話完結で提起した問題は一段落するのと、作画とネタの密度が高い*1から比較的に楽しみやすいが。


しかし今回は音楽ネタが多くて、もちろん元ネタは有名なので見当はつくのだが、個人的にとっつきづらくて困った。元ネタがどれくらいあるか、どのような文脈で提示されたかもわからない。たまたま音楽映画ベストテンのため「四人組」の作品を見返していたし、コミックバンド側のモデルもわかっているが、女性アイドルグループは見当もつかない。

*1:ただ『サムライフラメンコ』の場合は、作画に遊びや余裕が少なく、各話のネタが薄いからこそ、作品コンセプトが純度高く感じられはした。