大正時代のフットボール記録に、男性に混じって婦人2人が参加していたものがあるという。香川県の丸亀へと時間をさかのぼって知った、婦人2人がフットボールを楽しむようになった過去の秘密とは。
もちろん、なでしこサッカー試合に便乗した企画ではあるのだろう。しかし舞台と主題から、最近に明らかとなった複数の問題を想起させられた。
無期限入場禁止に／愛媛ＦＣ中傷サポーター | スポーツニュース | 四国新聞社
サッカーＪ２愛媛ＦＣのサポーターが、試合でカマタマーレ讃岐を中傷するフラッグを掲げるなどした問題で、愛媛ＦＣは２３日、掲げた１人を試合への無期限の入場禁止に、カマタマーレの選手バスの前に立ちはだかった５人を９月１４日までの入場禁止とする処分にした。
http://www.47news.jp/47topics/e/252441.php
貼り紙は「日本の遍路道を守ろう会」の名で、「最近、礼儀しらずな朝鮮人達が、気持ち悪いシールを、四国中に貼り回っています。『日本の遍路道』を守る為、見つけ次第、はがしましょう」と記載されていた。
札所の寺院で組織する四国八十八ケ所霊場会は「差別は許されない。ほかにも貼っているようであれば、やめさせていきたい」と批判した。
もちろんドラマで描かれた美しい越境も、戦争の結果ではある。大正デモクラシー全体が、時代の徒花として終わっていった。
ドラマでも、一見して希望に満ちた結末のようでいて、やがて失望に変わっていくことを序盤で描いている。タイムスリップというSF設定を活用した、機知に富んだ構成だ。字幕で説明される後日談が、それを駄目押しする。
だからこそ、現在の視聴者がひきつけて考えることができるのだ。
最近、このドラマが過去の日本をおとしめているというデマが流れていた。
『タイムスクープハンター』に対するツイッターのデマを、1年ごしで保守速報が拡散する - 法華狼の日記
しかし輝かしい歴史が描かれたとして、それは愛郷心や愛国心を生み出すだけとは限らない。美しい過去の一瞬をきりとることが、現在の問題を撃ちぬくこともあるのだ。デマを流したり信じた者は、それに耐えることができるだろうか。
