法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選」の集計結果が出ていた

40サイトから集計し、いささか男性の欲望に忠実気味な、良くも悪くも頭の悪いランキングとなっていた。いわゆる作画回がほとんど入っていないし、女性票も少なそうな感じである。
「話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選」投票集計: 新米小僧の見習日記
ワルキューレロマンツェ』から第7話、『のんのんびより』から第4話が8票集めて同率1位。どちらも全体を通して視聴者には安定して人気が高い作品だったが、最も作品の個性があらわれている話数に人気が集まった結果か。
特に『ワルキューレロマンツェ』は整った作画で美少女たちが真面目にバカをやる作品として、ジョストという馬術競技で少女同士が争う物語ゆえにハーレムアニメのようでいて少女同士の愛情が強調される作品として、良くも悪くも代表的に頭の悪い第7話が選ばれたことは理解できる。私も番外的に言及していた。
ただ5票で同率第2位の『有頂天家族』『京騒戯画』『惡の華』『境界の彼方』から、ネタだけではない感じの評価もうかがえる。しかも実質的な最終話は『京騒戯画』のみ。


今年の傾向として、美男子の魅力を前面に出した作品だけでなく、バトルやアクションを中心としたアニメも少なめ。『ドラえもん』から選ぶのは私の他にいないのは例年通りだが、まさか『宇宙戦艦ヤマト2199』から選んだ者も他にいないとは思わなかった。
話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選 - 法華狼の日記
革命機ヴァルヴレイヴ』『翠星のガルガンティア』『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』『ガンダムビルドファイターズ』といったロボットアニメの順位もおしなべて低い。
その関係なのか、全体として『プリキュア』シリーズや、『進撃の巨人』といった作品の評価も人気に比して低かった。


もっとも、もともとが作品数が増えて見どころが埋もれた昨今、掘り起こすために提案された好事家のインターネット企画だ。順位をつけないのも、各作品から1話だけ選ぶのも、そのため。ざっと見て回ると、全話に見どころがある作品はランキングをひかえている投票者も多い。
ゆえにランキングをながめて興味深いのは必ずしも順位の高い作品ではなく、順位が低くてランキング参加者すら追っていないような作品。それも、作品を代表する第1話や最終話ではない話数から選ばれたものだ。