法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

どこから来た「算数」

「アジア的な優しさ」という表現は、はたしてクメール・ルージュを賞賛する言葉だったろうか - 法華狼の日記に対して、大屋雄裕教授*1が反応していたのだが……

本当に算数がどこから来たのかわからない。あげられている私のエントリは数字にすら言及していない。
また、「アジア的な優しさ」という表現を文脈から考えると、大屋教授のいう「麗々しい根拠法」や「掲げているもの」とは無関係だという指摘も無価値とは思えない。細部の誤りを指摘されることに反発する感情は理解しないでもないが、さすがに「難癖」といわれては納得できない。一例をあげただけで本筋ではないといいたいのなら、とりさげて訂正すればいい。


ただ、大屋教授は法整備支援という事業にかかわっており、そこでクメール・ルージュの虐殺に言及していたと知った。
それなのに「アジア的な優しさ」の文脈を知らなかったのかと思ったのだが……
http://law.nagoya-u.ac.jp/project/Assist/ohya11.html

極端な例としてはカンボジアを挙げることができる。同国の場合、大虐殺を引き起こしたクメール・ルージュ政権によっておそらく国民の1/3から1/5が直接的・間接的に死に追いやられたと推定されており、いまなお同国の人口分布に大きな影響を残している。なかでも、「知識人」と判定された人々が集中的に犠牲にされたことは、法制度の維持・運用に大きな障害を残した。

これはつまりクメール・ルージュの倒れた後こそが、「麗々しい根拠法」だけそろっていても運用がまともにおこなえない状況にカンボジアがおちいっていた、という話ではないか。特に根拠法が賞賛されていたようなわけでもないポル・ポト政権よりは、ずっと事例として適切だったと思うのだが。
……などと考えていると、大屋教授が下記のようにツイートしていた。

どこから来た「ダメ統治」。どこに行った「麗々しい根拠法」。


しかし大屋教授を追及しても、きちんとした回答が返ってくるとは期待してはならないのかもしれない。

上記ツイートの「治安維持法の一番ヤバかったところ」に対して、具体性が欠けていてわからないと書かれなかったことは知らないよ - 法華狼の日記で疑問視した時は全く反応がなかった。しかし、なぜか[twitter:@flurry]氏が質問した時は反応していたのだが……

少し情報を足しつつも、内実を示す具体性はないまま。この「わかってないんだろうな」から「教えてあげません」への流れを見て、納得できる人はいるのだろうか。

*1:ツイッターアカウントは[twitter:@takehiroohya]。