法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

洋風神話アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を子の物語だとすれば、和風伝奇アニメ『天保異聞妖奇士』が父の物語なのではないか

[twitter:@kaolu4s]氏と[twitter:@mizu666]氏の会話を見て思いついたこと。

まず父の視点が重要だった物語として『エウレカセブンAO』を最初に思いつき、脚本家や制作会社から連想して『妖奇士』に思いいたった。
もちろん適齢期をすぎた主人公が子供の庇護者となることまでは、mizu666氏があげた『SoltyRei』や『Z.O.E Dolores, i』と共通している。しかし両作品とも2000年代前半には珍しい、あたかも1990年代前期のOVAを新世紀に延長したような物語だった。
比べると『妖奇士』は『エヴァンゲリオン』の影響が濃くて、提示された問題意識にも応えていたと記憶している。


主人公が物語の開始前に罪をせおっており、その原罪をあがなうため敵を倒す力をえたこと。
最初のOP映像が『新世紀エヴァンゲリオン』のOP映像にそっくりだったこと。
怪物と思われた「妖夷」が一種の伝奇的なロボットだったということ。
現状に不満を持つ大人と、贄の子供の物語だったこと。
神と人の物語であること。


こうして箇条書きにしてみると、かなり対照的な構図が多い。
ただし、幕間と題された結末を見ると、義理であっても父と呼べるような立場に主人公がなったか疑問なところではあるか。