法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』ばくはつコショウ/何が何でもお花見を

今回は前後半とも原作あり。ただしどちらも原作が短めだったためか、ややアレンジが強い。


Aパートは、他人にふりかけると大きなクシャミが出て、その爆発力で飛行できる秘密道具が登場。原作の時点で、どう考えてもタケコプターやどこでもドアの下位互換なわけだが。
アフリカ大陸から帰還する時、クラッシック音楽にのせて人工衛星打ち上げがインサートされたりと、本筋とは関係ない小ネタの多用が目についた。嫌いではないが、あまり『ドラえもん』らしくない。


Bパートは、家族みんなでお花見へ行こうと奮闘する物語。さほど展開は変わっていないのだが、ドラえもん側から願いをかなえてやろうとする原作に対して、アニメはのび太の要求に引っぱりまわされている感があった。
のび太がアルバムを見せてまで家族を説得した姿を見て、その願いをかなえてやろうとする原作の力強さが、今回のアニメからは感じにくい。原作後期には珍しくドラえもんが全力を出したからこそ、のび太が後でわがままをいったと謝る場面も映える。
物語の流れが同じでも、キャラクターの態度が少し変わるだけで、全体の方向性が変わって見える一例だ。