法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スマイルプリキュア!』第26話 夏祭り!夜空に咲く大きな大きな花!

小島彰作画監督。ややキャラクターの頭身が高めなことに違和感がないでもなかったが、作画自体は良好。人物や小物が多い縁日を手堅くアニメ映像化していた。特に、金魚すくいで水飛沫がはねたり水面がゆらめくカットが印象的。


しかし、キャンディが景品にされる経緯が適当で、取り戻すために輪投げをするはめになる説得力が弱い。視聴者としては、見知らぬ人形を景品にした輪投げ屋の印象は悪いし、輪投げ屋に落とし物だと説明しなかったプリキュアの行動も疑問符がつく。
プリキュアマジョリーナの縁日遊びが並行したままなことは良いのだが、せっかくだからキャンディをマジョリーナが拉致するような展開にすれば、より一箇所に敵味方が集まっている状況ならではの面白味を感じられたかもしれない。たとえばマジョリーナが逃げる時に高価な景品を壊してしまい、輪投げ屋にキャンディを押しつけていった、とかね。
緑川が狙撃のように空気銃をかまえたかと思えば日野がちゃんと射的のかまえをとったり、親世代も縁日に来ていたり、マジョリーナが屋台にいちいち驚いたり、そうした小ネタは面白かった。それだけに、主人公にとって最大の試練に脈絡がなくて残念。