法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

アフィリエイトで金が動くこと自体は悪くない

アフィリエイトブログで儲けたいという考えは否定できないし、否定するべきではないだろう。広告等の収入を動機とせずに、ひどい内容を流しているサイトはいくらでもある。
私自身も、もしも月千円以上が稼げるなら、そういうブログを立ち上げようかと思うことが何度もある。仮に作るとしたら、転載まとめブログではなくて、飽和状態にあるレビューブログでもなくて、たぶんニッチなエッチ小説ブログになるだろうが。とあるサイトに投稿している自作SSが、人気作の二次創作よりも、古典原作に成人向け描写を足したしたものが、閲覧数がはるかに多いのだ……


……嘘か真かは秘密の与太話はさておいて。
ともかく、あくまで駄目なのは、嘘に満ちたレビューや、扇動を捏造して耳目を集めるようなこと自体だ。儲けるために良心や誠実さを無視してしまう傾向が悪いのだとしても、儲けること自体は悪いとはいえない。
たとえば、心から良いと思うアニメ作品を高評価して、アフィリエイト収入に繋がる場合を考えてみればいい。好きな作品を紹介して儲かった管理人も喜ぶし、良い作品を知ることができた訪問者も喜ぶし、業界もうるおう*1
管理人個人が好きでなくても、好みにあう購入者に向けたレビューを誠実に書いたり、楽しめる観点を引き出すような批評を書けたなら、それも上記例と同様に良いことだろうと思う。
良いレビューを書き続ける動機として、アフィリエイト収入があるのであれば、それは立派なセミプロ評論家と呼んでいいとすら思う。


そこで一人の作画オタクとして以前から気になっているのが、「ワゴンの神様」等の作画系アニメまとめブログが、どれも更新頻度が少なくて、停止して久しいものも多いところ。
そもそもの話として、話題を特化しすぎているため、拾えるレスが少ないのかもしれない。たとえば「ワゴンの神様」で2番目の人気記事は、アニメーター同人誌のレビューとアニメーターインタビューだったりする。
ワゴンの神様 - FC2 BLOG パスワード認証
思えば「やらおん!」が揉め事を扇動したのも、管理人のワゴンちゃんが実際にイベントへ行ったレポート記事だった*2


しかし、「やらおん!」がアリフィエイト目当てでひんぱんに更新し、扇動を行ってきた*3ことを逆にいうと、作画系アニメでは管理人の更新意欲を生むようなアフィリエイト収入がないのではないか、という推測もできる。
つまり、作画オタクは声が大きいわりに少数で、アニメ業界へ貢献しているどころか癌だという説が、高い確度で証明されている気になってしまうのだ……

*1:これを逆にいうと、レスの作者に利益が還元されない転載まとめブログが第三者からも嫌われるのは、自然な反応だろうと思う。

*2:揉め事が蒸し返されることは望まないので、直接的なリンクは避ける。

*3:私が過去に気づいたところでは、転載元では引用されていない部分を明示せず補い、ブログが作品批判しているという印象だけ強調したことがあった。作品を見当違いな批判から擁護することが当該ブログの本題ということを目立たないようにしていたわけだ。http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20110809/1312908180