田中裕太演出。孤独感を持った少女と男児が街中を歩いていく時、周囲の群集が顔のない止め絵で作画されているところが少し面白かった。バトルも通常より尺をとり、満足できるボリュームがあった。
セイレーンが改心する終盤でも、まず親友以上の存在であるハミィへの想いが来て、過去に傷つけてきた人々への謝罪はそうした個人的な感情の延長というところが、等身大で良かったな。自身の立場に向きあう姿も、同じように孤独感をかかえた男児とともにいることで、自然と描けていた。『フレッシュプリキュア！』でも同じように敵が味方になる葛藤を描いていたが、段取り臭いと同時に、受け入れる側に葛藤がなさすぎると感じていた*1。
