ニコニコ動画の生放送で、11話目のアフレコを生中継するという企画が予定されている。
Promotion but Education Vol.1 「ブラック・ジャック」アフレコ生放送 - 2011/05/14 14:00開始 - ニコニコ生放送
〜出崎版ブラック・ジャック 10年の沈黙をやぶりここに完結!〜
1993年〜2000年にかけて10作品を生み出してきた
オリジナルビデオアニメーションシリーズの出崎版ブラック・ジャック
そのシリーズ第11作となる新作のアフレコを
都内某所のアフレコスタジオより生中継!
■アフレコ参加者(予定)
ブラック・ジャック役 大塚明夫(マウスプロモーション所属)
ピノコ役 水谷優子(ぷろだくしょんバオバブ所属)
手塚プロダクションはアニメ作品の公式配信などで古くからニコニコ動画とつながっていたから、企画そのものに違和感はない。問題なのは、今年に亡くなった出崎監督と、どのような関係で新作が生まれたのかということ。
出崎監督が直接的に制作へかんでいなくても、残した素材を用いて異なるスタッフが引きつぐことがないではない。よく文章を読むと、出崎監督作品と明言した記述はなく、出崎版と同じ設定を用いた新作とも読める。
しかし、アニメ新作の立ち上げには時間がかかることが当たり前で、最終巻が2000年に出た作品の新作を再び作るとなると、もっと前に制作が進んでいたとしか思えない。
そこで手塚プロダクションの公式サイトを見ると、ニコニコ生放送以上の情報が公開されていた。
虫ん坊|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL
そして第1弾となる今回、生放送されるのが、1993年〜2000年にかけて10作品を生み出してきたオリジナルビデオアニメーション(OVA)シリーズの出崎版ブラック・ジャックの新作”Karte11”の本番アフレコ収録です。
先日、残念ながら完成を待たずしてお亡くなりになった出崎統総監督の遺作にもなります。
現在”Karte11”、”Karte12”が制作進行中で今夏以降、皆さんにお届け出来る予定です。
こちらの文章を読むと、明らかに出崎監督が制作にかんでいたと思える文言。しかも遺作となるこのOVAは11話目どころか12話目も制作進行中だという。
いや、考えようによっては2000年代後半でもTVアニメを監督して全話コンテを行うようなバイタリティを持つ作家だったから、これくらい素早く作ることができたのは不思議ではないのかもしれない。
遺作と思われていたTVアニメ『源氏物語千年紀 Genji』が放映されたのは2009年の初期。2年間も秘密裏に制作を進めていたのだとすれば、むしろ少ない話数とすら感じられる。
これは期待していいのかもしれない。