法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『TIGER & BUNNY』#02 A good beginning makes a good ending.(はじめが肝心)

羽多野浩平コンテ演出。『キャシャーンSins*1や『モノノ怪』等の中村健治監督作品*2で見る名前なので、タツノコプロと繋がりが深いさとうけいいち監督とも繋がりあるということか。巨大石像が暴れる内容を、そのまま怪獣映画のごとき演出で見せてくれた。地味に作画も隙がなく、スケート場から逃げ出す群衆をきちんと枚数使って動かしていることに感服。


物語は王道すぎるほどのバディヒーロー物。バディと衝突しながら、主人公がヒーローになった動機をふりかえり、現在の事件と重なる構図を見いだして解決に導く。いったん事件が収束した後、再び危機が訪れて他のヒーローも活躍させつつ、新たなヒーローの誕生を予感させて駄目押し。ヒーロー物の序盤としては手堅く楽しめた。
ただし話を詰め込みすぎていて、子供の心情変化が早すぎるきらいはあった。回想を台詞で語るだけでは映像として説得力が薄い。たとえば子供の眼前で相棒と議論する姿を通して、親身になってくれていると子供が感じている描写を入れたりすれば良かったかもしれない。

*1:制作はマッドハウスだが原作はもちろんタツノコプロタツノコプロが実制作した回もある。

*2:東映アニメーション作品だが、中村監督はタツノコプロ所属らしい。