法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スイートプリキュア♪』第7話 テッテケテ〜!音吉さんの秘密に迫るニャ♪

アバンタイトルの奏による独白からドラマが始まり、結末で今回の物語は奏がつけていた日記だったと明かされ、響と奏だけが理解できる懐中電灯のやりとりでしめくくられる構成も、良い意味で閉じた世界を描けている。今回の脚本は大野敏哉だが、初めてアニメらしくないところが全体的に良い効果をあげていたと思う。
中盤の日常描写がアクションで逆転する伏線になったり、そういうアニメ的なベタさも悪くなかった。


ただ、音吉の孫がアコという真相かと予想して、それならば前回に描写がさかれた意味が出てくるかもしれないと思ったが、そんな展開にはならなかった。
描写を見る限り音吉はプリキュア世界について何か知っているようだが、過去の『プリキュア』シリーズでは大人が異世界を知っていることが示唆されながら最終的に放置されることが多かったので*1、今後に真相が語られるとは期待しないでおこう。


演出的に面白かったのがテロップで時間経過を明示しながら話を進めていく趣向。時間ごとに区切って、響と奏の同じようでいて少しずつ変化していく関係性を描く*2
そして今回の作画監督はなまためやすひろが担当。かつて生田目康裕名義で、この枠における作画監督として活躍していたが、ひさしぶりの登板となる。しかし『WebNewtype』の番組表では奥山美佳作画監督の予定だった*3。『ふたりはプリキュア Splash☆Star』の中盤で生田目康裕といれかわるように奥山美佳が作画監督を始めた経緯や、絵柄が酷似していたことから、以前より同一人物の変名という噂があった。ほぼ今回で確定したと考えていいだろう。

*1:主人公の祖母が過去にプリキュアで、終盤で戦闘に参加したり敵に捕らわれたりした『ハートキャッチプリキュア!』が異例。初代の『ふたりはプリキュア』でも主人公の祖母が何かを知っているかのような描写があったが、何も語られずに終わった。

*2:演出は織本まき子担当だが、脚本段階で指示されていた可能性はある。

*3:http://anime.webnt.jp/programs/view/29