広島平和センターの新理事長は、亥年で核廃絶推進派の人です - good2nd
good2nd氏によってまとめられている。
原爆が戦争終結に一役かったという視点が存在することは、相当に昔から指摘されてきたことだ。原爆を投下したB29の乗組員が日本に来て、原爆の資料館を見学して被爆者と対話しながらも、原爆投下が正しかったと発言したことは記憶に新しい。
そのような状況にありながら、米国人の平和活動家を新理事長を迎え入れられたということは、むしろ一つの小さいながらも確実な前進ではないだろうか。
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1178018920103/index.html
【理事長コメント】一番言いたいのは、私は平和活動家として広島に来たわけではなかったということです。1984年に初めてここに来た時は、経営コンサルタントとしてお金持ちになろうと思っていました。いちばん最初に原爆(平和記念)資料館に行った時に受けた印象は、原爆は強いなということでした。そこで苦しんだ人のことや、原爆が落とされたのが良かったのか悪かったのか、そのような疑問さえ頭に浮かびませんでした。その後、広島で長い間色々な仕事をしているうちに、だんだん平和活動家としての自分がつくられてきたのです。
言っては悪いのかもしれませんが、被爆者の証言を翻訳した、あるいは被爆者の通訳をした、あるいは資料館の常設展示などを翻訳したとか、そのような形で広島のメッセージに接している日本人は少ないと思います。広島の人も少ないと思います。こうした実情のなかで、だんだんこの核兵器の問題を何とかしないといけないという強い気持ちになっています。
(後略)
前半の理事長の発言は興味深い。「原爆は強いな」という印象がどのように変わっていったのか。
展示内容が広く外国へと向けられていないという後半の指摘も、外国人の発言であるだけに説得力がある。