「ドタバタ虫歯逃亡記」は、虫歯になったのび太が歯医者に行かされるが、逃げ出してしまう。一方、のび太の孫の孫セワシも虫歯になって未来から現代へ逃げてきた。のび太とセワシは協力するが……
田村安彦脚本、パクキョンスンコンテ演出に渡辺歩作画監督でリニューアル以前の2004年に放映されたアニメオリジナルストーリーを、演出と作画だけ交代してリメイク。作画監督の岩永大蔵が一人第二原画。
お医者さんゴッコかばんで痛みなく虫歯治療ができるのに、このアニメオリジナルストーリーは納得しがたい。痛みのない治療ができる歯医者がこの時代にいるからとわざわざ未来からくることにも説得力がないし、その歯医者が登場しないまま終わるのも謎。全体的に不思議な説教臭さもある。
「お子さまハンググライダー」は、スネ吉のハンググライダー写真をスネ夫が見せて、今度に自分も挑戦するという。のび太はそれを真似しようとドラえもんの秘密道具で楽しもうとするが……
中期原作を、記憶では2005年リニューアル以降で初アニメ化。木野雄助監督がコンテを担当。
スネ夫に見せようと何度も山をのぼって飛んでは無視されるのび太の悲哀がたまらない。あまり好きな方向性のギャグではないが、原作のそれを強調したアレンジではあると思う。
一方、ジャイアンと分割したことでオチの誰にも理解されないのび太の悲しみは弱まったかも。