法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ひろがるスカイ!プリキュア』第2話 ヒーローがおうちにやってきた!?

敵を撃退して元の姿にもどったソラ・ハレワタールだが、群衆が注目している意味を理解できない。さらにパトカーの音が聞こえてきたので、虹ヶ丘ましろはあわててハレワタールを自宅へつれていくが……


金月龍之介シリーズ構成の脚本に、佐々木憲世の演出、爲我井克美と宮谷里沙の共同作画監督という、すでに普通のローテーションに入ったようなスタッフ構成。
とりあえず、赤子のエルを両親のもとに返したいというハレワタール*1の優先順位や敵にたちむかう姿がちゃんと「ヒーロー」らしいし、それがハードボイルドなやせ我慢なことを虹ヶ丘が最も身近で実感しつづける。育児のためさまざまなものを用意している虹ヶ丘祖母が何かを知っているらしい描写をはさみつつ*2、今回はふたりの少女がたがいを知って助けるドラマに徹していた。
敵の攻撃もあくまで利己的な悪事で、まだ赤子のプリンセスをうばった動機も、組織的な行動なのかもはっきりしない。怪物化の能力も近くにある物品を戦闘力として活用するだけでドラマとは関係しない。それが物品の特徴をつかった攻撃をする怪物というシンプルさでアクションを魅力的に見せつつ、本筋のドラマを邪魔しない。今のところは設定のシンプルさがドラマのわかりやすさ、明確さにつながって、シリーズで新しいヒーローガールの魅力を前面に出せていた。
ちょっと珍しかったのは、服を選んでほしいとたのまれた虹ヶ丘がさまざまなファッションをハレワタールに着せて楽しむ描写。女児でも低年齢向けということもあって、服装を大きく何度も変える描写はシリーズでも珍しい。もっと高めの年齢に向けたアニメの定番だろう。

*1:女性キャラクターを略記する時も名前ではなく名字で記述したい方針なので、今後も基本的にこの記述にする。

*2:ヒーローになろうとする動機をつくった過去のヒーローの正体だったりするのだろうか。