法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デリシャスパーティ♡プリキュア』第23話 ここねのわがまま?思い出のボールドーナツ

芙羽ここねの母、はつねは「神の舌」と呼ばれている。その活躍に和実たちが憧れているところに、はつねがやってきた。出張がなくなったため、ひさしぶりに家族でそろう時間がとれるという。
しかし食事の時間になると、芙羽父だけが出前の寿司を楽しみ、ここねはパンを食べて、満腹のはつねは食事をとらない。うまくコミュニケーションできない芙羽一家のため、和実たちは相談に乗るが……


伊藤睦美脚本、小村敏明コンテに、原憲一とNoh Gil-boと村山里野の共同作画監督。全体的に修正がゆきとどいていて、特に前半は芸能的にも活躍していそうな芙羽はつねのビジュアルを流麗な描線でよく表現できていた。
物語は、家族が同じ食事をとろうという話になりそうでならないことが意外で良かった。ボールドーナツを食べたかったという幼少期の娘の思いをかなえようとする展開は、むしろ食べたいものを食べることの肯定だろう。
ナルシストルーの攻撃で記憶を失う展開が今回もとってつけたようだったり、全体としては作品フォーマットのいつもの長所と短所がそのままあらわれていたと思うが、視聴後の後味は悪くない。