法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『キミとアイドルプリキュア♪』第43話 うたの歌

 響カイトのライブにプリキュアが現れ、怪物と戦ったことで普通のアイドルではないと気づかれつつある。一方、いつものように咲良うたが日常で歌っていたところ、芸能事務所の社長に注目され、芸能界にデビューすることになる。
 変身していない状態でも歌手になることに、とまどいながらも前向きになる咲良。しかし事務所の社長は咲良の喉を守るためという理由で、日常で歌うことを禁じて常時マスクをつけさせる……


 井上亜樹子脚本、佐々木憲世コンテ、のもとゆうや演出。歌を愛する等身大の少女として、敵を倒す道具ではない歌そのものの魅力に向きあうドラマが展開された。
 途中まではコメディチックに話を進め、あまりに主人公を制限する社長は詐欺師のたぐいではないかとも思ったが、予想以上にシリアスなトーンで物語を閉じた。
 歌うために歌う、まるでアミノテツロー作品*1を思わせる精神性の咲良がまぶしい……


 戦闘シーンも見ごたえがあった。視界がさえぎられた状況で、プリキュアがそれぞれの技を活用して攻略するアクションの組み立てがいいし、それを敵がはねかえすからこそ、それをさらに上回る主人公の新たな歌も映える。
 さらに結末のチョキリーヌがダークイーネに飲みこまれるあたりの作画も枚数をつかった滑らかな芝居が目を引いた。

*1:最近に視聴した実質的な初監督作品からして、そういう要素が後半から重視されていた。 『アイドル伝説えり子』 - 法華狼の日記