トロピカル部で夏休みの計画を話しあう。しかしローラがいつしか姿を消していた。一之瀬は図書室で人魚姫を読んでいたローラに出会い、夏海は母にローラを紹介してネイルを塗ってもらうが、ローラの様子は沈んだまま。一方、あとまわしの魔女は人間に人魚が協力していることに気づきつつあった……
横谷昌宏シリーズ構成の脚本で、初期の番組フォーマットにそった物語が展開される。
新プリキュア登場エピソードの前編でありながら、基本的に何の変哲もない標準的なストーリー。松浦仁美作画監督による作画も良いが、スペシャル感はない。しかしそれゆえ、ひとり悩むローラの違和感をきわだたせ、いつもの流れで使うアイテムを敵が奪うフォーマット破りの意外性を増した。
大地丙太郎は今回も絵コンテだけだが*1、無言の間がつづくカット割りの呼吸で大地演出らしさを感じた。ロングショットのコミカルな動きなども大地コンテらしさがある。
また、4人同時変身に新規作画で4人が同じ画面に同居する場面が入った。しかし次回さっそくローラが新プリキュアになるようで、この変身バンクはすぐお役御免になりそうな予感。
*1:演出は岩井隆央。
