部活動の卒業フェスティバルに向けて、演劇の脚本作りをつづけるトロピカる部。実体験をもりこむべきということで、それぞれの出会いを思い出していく……
横谷昌宏シリーズ構成の脚本にベテランの志水淳児コンテで、近年のTVアニメでは珍しい、いかにも総集編らしい総集編。1クール作品が増えただけでなく、1年間やるTVアニメでも滅多に見なくなった。
ただの話数調節や制作遅れ*1のダイジェストではなく、前回からの一之瀬による脚本作りのためにトロピカる部のメンバーが過去を思い出し語っていく。
他の面々は知らないグランオーシャンでの出来事をローラが好き勝手に盛って話したところと、くるるんの出会いがただ浜辺にうちあげられていただけで物語につかえないところは良かった。
他は特に新設定や興味深い考察が語られるわけでもなく、滝沢が白鳥との関係を周囲からごまかそうと必死になる姿くらいは見たかったかな。
とはいえプリキュアと敵組織がそれぞれ一室でだらだら語りあうだけのシチュエーションも、気楽にキャラクタードラマを見るには悪くない。クライマックスの時期にやることでもないが、それがこの作品らしさを生んでもいる。