法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』こんな島があったのかびっくりだらけ! まさかの島スペシャル!

ゲストの湊かなえは初めて生の存在として認識した。さまざまな島に在住して執筆していたり、かつて青年海外協力隊として外国の島に居住していたらしい。しかし考えてみると日本自体が島国だよな、とも思う。


ガラパゴス島に住んでみた」は、移住が制限されている地域でイギリスの海洋学者が家族とともに生活。さまざまな環境問題に直面していく。
珍しい動物が街中を歩きまわる光景もすごいが、全体としては地球環境の縮図を見ているような印象だった。巨大ロブスターを狙った密漁がおこなわれる場面や、海岸に漂着した大量のゴミなど、日本でもよく見る光景の拡大版といったところ。
「ロバの島:ケニアラム島』」は、狭いため道が細くて自動車が2台しかなく、ロバが交通手段となっている島の少年に密着。
父が家を出て、14歳で家族を支える少年。ロバを持たないため、まともな仕事にありつけない。12歳で幼くしてマリファナを吸って逮捕されたのも、選択肢のない生活環境ゆえということが想像できる。
それでも友人にロバを借り、毎日1時間練習して、ロバレースの優勝賞金をねらう。3位にとどまったものの、目に止めた金持ちが幼いロバを贈ってくれたというハッピーエンド。しかしたまたま才能があった少年が努力をできた結果という感もあり、その社会の構造的な問題はつづいている。
マダガスカルのバブル景気&誰でも住める北極圏『スピッツベルゲン島』」は、バニラビーンズの高騰で発展する島と、ノルウェーとロシアが対抗する島を紹介。
バニラ御殿として3階建てくらいの新しい建物ができたり、制服を着せた従業員を多数雇ったりする会社があったり。一方でその会社は従業員がバニラを盗まないよう服を脱がせたりするし、バニラ泥棒が殺される事件も起きているという。また、約十倍に値段があがったことでさらに投資する人が多いが、値下がりすれば破綻するのではないかという問題もある。
ノルウェー領だが島で働けば居住できるというルールがあるスピッツベルゲン島。気温マイナス40度にもなる極寒の地で、炭鉱も利益を上げられなくなりつつあるが、ノルウェーに対抗するためロシアが移住労働者への優遇措置をとっている。そんな国家間の戦争にはいたらない対立の地であるため、両国の通貨はつかえず給料から天引きされるかたちで購入して、スポーツで両国チームが競ったりもする。