最初にツイートしている代表作は、生え抜きの監督によるものではなく、東映出身の監督による十年以上前の2作品だが、日テレとの関係の深さを象徴するタイトルでもある。
「サマーウォーズ」「時をかける少女」などで知られる日本テレビ子会社のアニメ制作会社「マッドハウス」に在籍中の制作進行Aさんが、未払い残業代の請求と長時間労働の改善、スタッフによるパワハラの謝罪等を求め、ブラック企業ユニオンに加入。本日、団体交渉を申し入れました! pic.twitter.com/YhtI62W2J7
— 坂倉昇平@ブラック企業ユニオン・総合サポートユニオン (@magazine_posse) April 5, 2019
マッドハウスは「ちはやふる」「ダイヤのA」「宇宙よりも遠い場所」「カードキャプターさくら」等の人気アニメを多数制作していますが、放映までの本編制作の遅れにより、月200時間超の残業、深夜早朝に及ぶ勤務、休日出勤を強いられ、制作進行Aさんは過労で倒れ救急車で運ばれたこともありました。
— 坂倉昇平@ブラック企業ユニオン・総合サポートユニオン (@magazine_posse) April 5, 2019
マッドハウスは日テレの子会社化もしているわけだが、ソニー傘下のアニプレックスが2005年に新興した制作会社A-1 Picturesも、2010年に制作進行が自殺して労災認定された。アニメ業界の外の大手企業の傘下になっても環境の改善ができないことは残念きわまりない。
しかし、業界全体が構造的に問題をかかえている時、問題が表面化するのは相対的にマシなところからという場合もある。あまりにも余裕がない労働者は、新たに労働組合に参加したり立ちあげたりすることが難しい。この事例も、良くも悪くもそうなのかもしれないという可能性を留意しておきたい。