法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

今敏監督の遺作『夢みる機械』が制作中断との報

一部で飛んでいた噂は聞いていたが、マッドハウス丸山正雄取締役がパネルディスカッションで正式に認めたとのこと。
今 敏監督の遺作「夢みる機械」の現在の制作状況について - Togetter
リンクされているスペイン語記事も機械翻訳で読んだが、おおむね事実らしい。
Masao Maruyama en la Otakon 2011: parada la producción de Yume Miru Kikai de Satoshi Kon | Deculture.es
少し前から何度かマッドハウス自体が経営難におちいり、日本テレビの傘下になっているくらいだから、かつてのように作家性ある作品へ資金を注ぎ込むような無茶は難しいのだろう。今敏監督が亡くなっているため、次回作への期待値で資金を集めることもできない。


ただ、希望を捨てていないかのようなニュアンスは感じられる。
ツイートされている内容紹介*1を見てのとおり、現代日本との共時性が感じられる作品であり、そのことを利用してでも完成にこぎつけてほしい。

「作品の冒頭で津波により都市が壊滅、主人公のロボットは電気を求めて旅に出る…これは今敏監督が2年前に思いついたもの。いま、現実は今敏監督のビジョンに追い付こうとしています」。(3/5)
teramiya 2011/07/31 03:37:05


「私は特定の制作者には来たる未来を見通す力があるのではないかと考え始めました。そして、今敏監督の作品は津波から都市が復興するための物語です」。(4/5)
teramiya 2011/07/31 03:37:36

あえて利己的な主張をさせてもらうが、他国からの文化流入へ反発を表明する余裕があるなら、まず日本の文化へ支援してほしいものだ。

*1:公式サイトのINTRODUCTIONからも確認できる。http://yume-robo.com/