法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『マクロスΔ(デルタ)』#1先取りエディション

昨年末に公開されていた第1話。かなり沈鬱な色合いで、CGの質感ともども『AKB0048』を思い出すつくり。描線の柔らかさ、最初から謎の攻撃を受けつづけているところは『アクエリオン』シリーズのよう。

3DCGによる空中戦のコンテ演出は向上していて、終盤の21分20秒ごろに後方へミサイルを発射するあたりは動きとして気持ちいい。


物語は、主人公の少年が作業用ロボットでダンスするように仕事をする描写はおもしろいが、そこそこキャラクターが立っているわりにストーリーの本筋にからんでいない。
マクロス』シリーズの青年主人公は物語の大筋にも戦争の帰趨にもさほど関係ないのが通例だが、本筋がアイドルグループに入りたがる少女のドラマで、青年がその観察者でしかないのは疑問。いっそ少女だけの物語にすればプロットが整理できたのでは、と思うほど。逆に、いずれ青年が物語の本筋にかかわるのであれば、第1話の段階ではアイドルグループを登場させなくても良かったのでは。