法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

保守速報にかぎっては因果応報を感じる

いや、2ちゃんねるまとめブログの複数が、ドメインから芋づる的に身辺情報が暴かれている件についてなのだが。
ネトウヨ系まとめサイト『保守速報』の管理人個人情報が流出! 名誉毀損被害者による訴訟の動きも | ガジェット通信 GetNews

これまで名誉毀損などの被害をうけた人々からは管理人の告訴に向けた内容証明送付などの動きが進んでいるようだ。(被告の住所がわからなければ手続きが困難になるため)”悪が栄えたためしなし”ということか。

今回、情報流出の決め手となったのは、ウェブサイト立ち上げ時(正確にはドメイン取得時)に公開が義務付けられている「whois情報」。通常であれば「whois情報」公開代行サービスを受ける例が大半なのだが、管理人は2012年頃までこの「whois 情報」を公開していたためそれをたどられたのだと思われる。

実際は住所情報等が少なくとも現在とは違っていたそうだし、まとめブログの管理人へ別個に不正アクセスのような犯罪がおこなわれていることを肯定するつもりは当然ない。
しかし問題ある発言に対して法的な手続きがとりやすくなることは、ドメイン取得時に情報登録する制度が本来の目的をはたしたという評価が可能だろう。


さらに保守速報の場合は、2013年に信濃毎日新聞社から転載文を削除依頼された時、いわゆる「凸」を扇動する動きがあっても放置していたことがある。下記エントリが経緯をまとめていた。
http://www.midnight2d.com/blog/archives/929

保守速報に同調するコメントばかりです。記事本体に負けず劣らず薄ら寒く、差別・屁理屈が溢れかえるその一角は、この世のものとは思えません(言い過ぎ)

そしてさらに、この記事を公開する直前になって気がついたのですが、同コメント欄において「信濃毎日新聞に凸しよう」「信濃毎日新聞のスポンサーに凸しよう」などという動きがあるようです。

画像引用されているコメントを見ると、スポンサーなどの電話番号などが書き込まれていた*1
もちろん正当な批判や反論を窓口に対しておこなうならば批判すべきことではないが、このような攻撃を放置していたのならば自らに矛先が向かうことも予想できたことではないか。


それどころか、最近のNHK新会長の記者会見で従軍慰安婦問題がとりあげられた時*2、存在しない朝日新聞記者の個人情報を広めていたことがある。
はてなブックマーク - http://www.hoshusokuhou.com/archives/35991797.html
おおやけに朝日新聞から公式否定*3されても反省せず、陰謀論をとなえる書き込みをまとめたりしていた。
はてなブックマーク - http://www.hoshusokuhou.com/archives/36006649.html
さらに開き直って、各新聞社が協力して揚げ足をとったのだという陰謀論をエントリでまとめた。
はてなブックマーク - http://www.hoshusokuhou.com/archives/36023998.html
そしてデマを流したことをとりあげたJ-cast記事に対して、情報が遅れていると批判する厚顔無恥なエントリをまとめていた。
はてなブックマーク - http://www.hoshusokuhou.com/archives/36034964.html
ここでの問題は、デマを流して無反省なことだけではない。質問した記者が誰かということにばかりこだわっている態度そのものだ。
言論に対して批判や反論をするだけならば、記者個人の情報を探したり広めたりする必要はない。わざわざエントリをまとめつづけていることから、動機や目的はともかくとして、保守速報の管理人が批判対象の個人情報に興味をもっていることは明らかだろう。

*1:「タレこみ先」のインターネットメディアとしてガジェット通信も並んでいるところが皮肉だ。

*2:私自身の簡単な批判エントリはこちら。http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20140127/1390777411

*3:http://www.asahi.com/articles/ASG1Y62D9G1YUCLV00V.html