法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

おちついて返答してほしいところ

「少数派の意見や権利を守る」「少数派に意見表明の機会を与えたら淡々と採決すればいい」どっちだよ - 法華狼の日記に[twitter:@takehiroohya]氏から返答があった。

早い返答そのものはありがたいのだが、官僚主導であることを私は基準としていない。エントリタイトルを読んでのとおり、政治における少数派を大屋教授はどうしたいのかと疑問視している。

「代議制なので国会多数派と国民の意思が乖離している可能性はある」と認めているのに、次の選挙に反映させられるという確信がどこからわいてくるのかわからない。
過去の政治をふりかえれば、即座に解散総選挙した場合でも、それまでに堆積した別々の論点に埋もれかねないと予想するべきではないか。


何より、前回「少数派に意見表明の機会を与えたら淡々と採決すればいい」とツイートしたことを問われているのに、「デモなどで」「政策変更か早期の選挙を実現するように圧力をかけてもよい」というツイートを返す意味もよくわからない。デモは多数派か少数派かを直接的に示すものではないと思っていたが。
それに、意見表明しても淡々と採決することを推奨し、実際にそうなっているのに、デモのような圧力でなら採決を止められると確信しているのだろうか。それとも、圧力をかけてもいいが、やはり淡々と採決してもいいというのだろうか。その場合、意見表明とデモはどのように違うのだろうか。


念のため、「法的な適切性について立法府より行政府の人々のほうがまともな感覚を持っている」という大屋教授の主張に一定の同意はしているが、「法制局審査を通っている」が「最低限基準」を満たす証拠というのは詭弁。
たとえ「官僚主導の方が正しい傾向がある」という命題が真であろうとも、「官僚主導であれば正しい」とはならない。裏や対偶を考慮する以前の問題だ。