法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

Wikipediaの各言語版で日本語版だけ内容が違うのなら、日本語版が間違っている可能性を最初に疑うべき

慰安婦」項目に対して、英語版の内容を批判し、韓国人の編集を疑うブログ記事がBLOGOSに転載されていた。
wikiの慰安婦が情報操作されている件*1

日本の慰安婦サイト
慰安婦(いあんふ)とは、日中戦争、太平洋戦争、朝鮮戦争ベトナム戦争及び韓米軍事合同訓練並びにアメリカ軍、連合国軍及び国連軍の駐留時などに、当時の戦地、訓練地、駐留アメリカ軍基地周辺の基地村などに設置された慰安所と呼ばれた施設で日本軍、韓国軍、アメリカ軍及び国連軍の軍人・軍属に対して、売春業を行っていた女性の総称。なお、従軍慰安婦については「従軍慰安婦」という呼称を参照。

英語の慰安婦サイト
Comfort women were women and girls forced into a prostitution corps created by the Empire of Japan.The name “comfort women” is a translation of a Japanese name ianfu (慰安婦). Ianfu is a euphemism for shōfu (娼婦) whose meaning is “prostitute(s)”. The earliest reporting on the issue in South Korea stated it was not a voluntary force, and since 1989 a number of women have come forward testifying they were kidnapped by Imperial Japanese soldiers.(下線は筆者が追加)

日本語版には淡々と客観的な事実が列挙されておりますが、英語版では、驚愕の主観的な嘘八百が述べられています。

Wikipediaを「wiki」と表記する人は少なくないが、特定項目へのリンクを「サイト」と表記する人は初めて見た。

日本語サイトは日本人が主に内容を書いているのでしょうが、英語サイトは推測するに、韓国の人たちによって彼らの認識を一方的に書いているのではないでしょうか。

また、他の言語のページを見てみて更に驚きました。はっきりとはわかりませんが、どの言語のページも、出だしの文章を見ると英語版と似たような内容みたいです。世界各国の人たちが慰安婦という言葉に大きな関心を寄せているとはおもえませんので、これらの言語のページも、世界中に留学している韓国の人たちの力作であろうと推測できます。

別言語版のWikipediaは海外からも編集できるから、留学者を想定する意味はないように思うのだが……
そもそも、別言語版のWikipediaに記載されている内容は、日本の主要な辞書や日本政府関係サイトの記述と大差ない。以前に下記エントリでまとめたが、Wikipedia日本語版の内容こそが独特で、明らかな誤りも多い。
従軍慰安婦についてインターネットで学びたい時、Wikipedia以外のサイトを使うべき - 法華狼の日記


ちなみにFIFI_Egypt氏も、このBLOGOS記事を好意的に紹介している。
まとめよう、あつまろう - Togetter

すでに消去されているようだが、日本政府が英語版を管理すべきというツイートも上記Togetterにまとめられている。少なくとも、日本政府の建前が英語版に近いことを知らなかったことは確実だ。


あと、同じブログから転載されている別記事が個人的な興味関心と重なっていたのだが、読んでみると能天気すぎる内容で驚かされた。
深夜アニメのビジネスモデル

結論ですが、発想を180度かえてテレビ放送を止め、はじめからオリジナル画像を自社でアップしてはどうでしょうか。大人向けアニメ関連商品の主要な顧客層は、テレビの前ではなくネット上に多く生息しています。放送コストがゼロになるので、プロジェクトの損益分岐点を最低2割は下げられます。

ある意味ではOVA全盛期時代に近いが、そうした過去のビジネルモデルや現状の試行錯誤に目配りしているとは思えない筆致だ。BLOGOSも、少しは転載する記事の質を考えようよ……

*1:引用時、リンクを排した。「下線」はBLOGOS転載の時点で欠落している。