法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』に期待はしているのだけれど

ここ数日の政治家の言説や反応を見ていると、ちょっと新しい不安をおぼえるようになった。
『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』#002 ヒーロー誕生 - 法華狼の日記

主人公は、戦闘のため人工的に作られた少年少女だが、それが倫理的に批判されるべきことと自覚しつつ、哀れむような目線ではないところも好感が持てる。露悪的でも冷笑的でもない。

ちゃんと倫理的に批判されるべきことと留意する描写が明確にあること、そして現在までの前向きな語り口は今後に問題点を掘りさげるための下準備と期待できることから、好印象を持っていた。
しかし子供の人生を勝利の生贄にささげている設定に、きちんとこの作品は向きあってくれるだろうか。もし問題の重さを「必要悪」と描く程度にとどまるならば、前向きな語り口は単なる無思慮のあらわれでしかなくなる。
他人の人生を社会が奪ってはならないという理念を、はたして今の日本社会は共有できているだろうか。私の考えすぎであってほしいと思うのだが。