法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん クレヨンしんちゃん 春だ!映画だ!3時間アニメ祭り』

クレヨンしんちゃん』は本放映分の2本に合わせて、カスカベ防衛隊が結成された初期作品を再放送。OPは映画の映像を編集したもので、映画情報もいくつか。


ドラえもん』の新作はブリッジのみで、『映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜』を放映。あらためて地デジ画質で見ると、作画の凄まじい良さが記憶以上。
今回の放映では、最初のおおっぴらなスカートめくりを細かくカット。音響が寸断されているため不自然。オチに繋がる描写でもあるためシークエンス全体をカットすることができなかったにしても、下着が見えてしまっているから自主規制としてすら意味があるとは思えない。
しかし、それよりも問題なのが、地上波初放映時と同じくカットされてしまったエンドロールだ。原画陣をEDクレジットで流すことは良いのだが、この作品では科学世界が救われた描写がエンドロールで描かれる。つまり危機を脱したのは魔法世界だけで、冒頭で描かれた科学世界の危機が放置されたまま終わってしまった。どうしてもエンドロールをカットしたいなら、いくらサスペンスを盛り上げる見せ場であったとしても、あわせて冒頭をカットするべきだ。


上映が始まっている『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』の新情報は、ほとんどなし。
その今年の映画だが、個人的に見聞きしている範囲では、悪い評判がほとんどない。それでいて、過去の映画『ドラえもん』らしさを踏襲しているという感触でもない。どちらかといえば、リニューアル前に長編と同時上映していた中編の方向性で作ったという感触がある。
なるほど、併映作品ならば未来を舞台にした前例があるし、ほとんどアニメオリジナルストーリーで制作していたから中途半端に原作らしさを再現しようとするよりも作りやすいだろう。旧作ファンの評価が悪くないという話もうなずける。ちょっと食指が動いてきた。