ライトノベル原作らしくライトエロス描写の多い作品だが、芸術の天才が集う寮をそれらしく描いていて、青春グラフィティとして楽しめそうな予感。才のない主人公が進路にとまどっている描写も、他の天才の制作過程がリアリティを失わない程度に描写されているからこそ、共感して見ることができる。
メインキャラクターの2人が自主制作アニメを作っているという設定で、第1話終盤に作画トークが聞けたことも楽しかった。
しかし、いしづかあつこ監督が自主制作アニメで若くして名を上げたことを意識して見ると、「貴方も、さくら荘の住人側じゃん!」感が半端ない。羽海野チカ『ハチミツとクローバー』を読んだ時の感覚が、より激しく深くなって感じられるというか……