大塚健がBANK原画だけでなく、デジモン総作画監督補佐というクレジットがされていた。今回は甲冑を着たデジモンが多数登場し、殺陣も多いからかな。
ただ、BANK以外に目を引くカットは少なかった。他の回と比べて整ってはいたが。
それにしても今回は「楽園」の描写が半端なかった。
大統領が警察の長を兼任しており、その警察は批判を許さず恣意的に逮捕し弁護士もなく裁判もなく罪の認否を問わず処刑してしまう。管理国家の恐怖を描く物語は子供向けでも珍しくないが、導入部分では本当に理想郷であるかのように見せかけるくらいの技巧は用いることが普通なので、当初から楽園の誤謬を前面で描きながら新大統領の誕生まで一回で描ききるテンポの良さは珍しい。
もちろん引っかかる描写もいくつかあり、次回には何らかのどんでん返しがありそうな予感も残されているが。
