助監督の角田一樹コンテ演出に加え、水島精二監督の名前がコンテに。二期初回と同じ演出陣。
作品の平均的なイメージに近い演出。二期に入って展開の速度が増しているから、水島作品らしくじっくり間をとった演出が見やすくていい。
スライド作画や発進シーン使い回しで省力しつつも、冒頭から最後までボリュームのあるメカシーンが用意されたことも嬉しい。
冒頭から、前回の攻撃対象だったメメント・モリ二号機を今回の冒頭で破壊した描写が、地味に全体の整合性を高めていた。
前回のような主人公機による遠距離単独攻撃でメメント・モリを完全破壊できてしまっていたら、複数機の総力戦でようやく作戦を遂行できた第13話と矛盾を感じさせてしまう*1。前回の攻撃は、あくまで限られた状況で可能な限りのメメント・モリ攻撃阻止を狙ったもので*2、本格的に攻略するなら第13話や今回のように総力戦であたらなければならないということがはっきりした。
あと、誰もがいっていることだが、終盤で各陣営の各人物が求める者を口にする場面、ティエリアの「ヴェーダ」、刹那の「ガンダム」という二段オチが素晴らしい。
しかも、それぞれ前期のような依存や信仰の対象としてではなく、物語の展開に応じた争奪戦の対象として求めた台詞。ストーリー全体の方向性を示しつつ、二人のキャラクターが相応に成長していることを同時に表していて、笑いながらも思わず感動してしまった。