『猿の惑星』リメイク作品をテレビで視聴。初見だが、噂に違わぬ微妙な出来。
四つんばいで走ると人間体型丸出しなのは、ハリウッド映画でも変わらない。馬と同じ速度で猿を走らせるため、高速で引っ張った幕の上で走らせる特撮も、短いシーンで面白味が薄い。結局、不自然なワイヤーアクションばかりが印象に残った。
古典となった旧『猿の惑星』シリーズは、人と猿でそれぞれ白人と有色人種を暗喩していたが、今作は人間側にさまざまな人種を登場させている*1結果、旧作よりずっとSF寓話的な深みが後退している。
あと、新しいオチは、主人公が絶望する以外に何の物語的な含みもない。クライマックスからオチまでの時間が長いため、わりと簡単に見当がついてしまうし……
*1:ハリウッドの人種的な規約があったのかもしれないが、よく調べていない。