〜女王様vs小さな魔女vsケツの青い男子〜
顔見せ話が前回で終わったので、いろいろな面で落ちるかと思えば、娯楽作品としては最もよく出来た回だった。
トリックスターたるイサコの目的が隠されていた1〜3話に対し、イジメと反撃、その戦いに乗じた情報獲得と、3勢力の目的が示されているので攻防の演出や作戦を純粋に楽しめる。ハッキングをモニターで表現し、細部は想像に任せる雰囲気は『新世紀エヴァンゲリオン』の磯光雄脚本回に似ているが、ミサイルの区別等で視覚的な表現が多く、より理解しやすく楽しい映像となっていた。
閉鎖された廊下から教室への突入、そして屋上へと徐々に移動する戦闘。屋上の机椅子*1を利用して作った物理的なバリケード*2、それを玉座のように見せる演出。……あざといといえばあざといが、色彩もレイアウトも一番良く、力を入れる配分は正しい。
ヤサコが隠していた引越しの真相は重いが、現状で友人ができているため後味が極端に悪くはならず、引きとして適度に作用していたと思う。これは後の展開待ち。