法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

たつき監督が『けものフレンズ』2期前に降板とのこと

TVアニメとしては提示していない最近も、個人としてもコラボCMにおいても精力的に制作していた監督。
それで放送後もずっと存在感があったため、まさか今さら降ろされるという話が出てくるとは思わなかった。

このツイートを見て、金の卵を生むガチョウを殺したイソップ童話を思い出した。
https://gyao.yahoo.co.jp/player/09699/v00002/v0000000000000000006/
ただ、たつき監督はシリーズ構成だけでなく全話の脚本*1やコンテや演出まで兼任していたとはいえ、もともと『けものフレンズ』は漫画家の吉崎観音*2による擬人化キャラクターを中核とした、あくまでメディアミックスではある。簡素な3DCG制作ゆえに個人の作家性が高いTVアニメになり、それが意外な大ヒットにつながったが、コンテンツホルダー側からすればメディアミックスの1作品という位置づけは変えられないのかもしれない。
あくまで商品CMとして作られたアニメが、作家性の高いオリジナル作品として完成し、内外で齟齬が生まれたととらえると、過去のTVアニメにも多くの類例がある。それでコンテンツホルダー側が現場を排除した続編もいくつか思いあたる。しかし、現場から主導権を奪って良い作品になった事例は思い出せない……

*1:ビデオコンテを先行する方法で制作されたことを反映して、後からクレジットが変更されたものであり、当初は打ちあわせに参加していた脚本家の田辺茂範がシリーズ構成にクレジットされていた。

*2:こちらは制作に参加しつづけているらしいことがツイッターで報告されている。吉崎 観音 on Twitter: "新しい「けものフレンズ」つくってます。お楽しみに!… "