法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『輪るピングドラム』10th station だって好きだから

今度は後藤圭司がコンテ演出一人原画、しかも前回担当者と違って第二原画へ撒いていないってどういうこと……
作画崩壊という事前情報を聞いていたが、もちろん画面に破綻はなし。絵柄の癖が出ていたのと、幼さと年上らしさを強調していたので、普段と比べて違和感があったということだろう。同じ構図をくり返しながら地階の目的地まで下りていく兄の姿が、いい感じに地獄めぐりな絵面だった。

『ドラえもん』あなたの良い所もらいます/のび太王にはさからえない

前後半どちらもアニメオリジナル。音頭を見せる時期ではないのにOPがないので首をかしげたが、「F組あいうえお」をEDとして持ってくる構成だった。


Aパートは原作でも複数ある、体型を変化させる秘密道具が登場。
基本的な絵面の面白さは原作を超えないが、元のドラえもん体型に合わせて、のび太の顔が微妙に大きいカットは出色だった。のび太と同じ画面に入ることで、1.5倍くらいの微妙な大きさの違いが気持ち悪い。
のび太は最終的に知力をえようとして出木杉の頭からエキスを取るわけだが、スネ夫にたのみこまれて渡してしまう。てっきり髪型だけ変わるオチと予想し、だからスネ夫がエキスの能力を得たのかとも思ったが、実際は答案用紙に出木杉の名前を書いてしまうオチ。映像を見ている限り自己認識はスネ夫のままなので、名前を間違うのは整合性が微妙かなあ。全く同じ答案が二つある描写は面白かったけどね。


Bパートは座ることで他人へ指示できる秘密道具が登場。
椅子に座っていないと命令できないというところと、のび太がアイスクリームをほしがる描写から、これもオチはわかりきっている……と思えば、腹をくだした後にも時間を残した。それに驚いていると、椅子に座ったジャイアンが劇をめちゃくちゃにしていった末に、伏線をひいていた劇の台詞によって自滅。王様という役目の前振りだけかもしれないと思っていた劇が、ちゃんとオチの伏線になっていたことに感心。
あと、モブの女子学生が妙に綺麗だった。