メロロンはライバル宣言したが、プリルンはよく咲良家にやってくるようになった。そこに田中がキュアアイドルたちとキュアズキューンたちのライバル企画をもってくる。
最初はプリティホリックのコスメ対決だったが、競争心をあおられたメロロンと紫雨により、どちらがプリルンに美味しいものを食べさせられるかという対決が始まる……
おそらく東映初参加のイムガヒが演出。韓国人の女性演出家だが、サンライズの撮影を出発点にしてキャリアをつんだ演出家なので*1、加藤陽一シリーズ構成の縁での参加だろうか。
作画枚数の制限がきびしいのか止め絵も目立ったものの、『ガンダム』シリーズでも活躍しただけあってか*2、『プリキュア』シリーズでは珍しく複雑なチームバトルを演出できていた。マッ クランダーは機関銃のように攻撃をあびせてくるので、キュアズキューンとキュアキッスだけで戦いはじめて公園の遊具を防壁にしたことにはじまり、単独で動いたズキューンを実質的な囮にしたキッスの技、マックランダーが地面に開けた穴を途中で参加したキュアアイドルが活用する作戦……そうした駆け引きの中で個々のプリキュアの個人技もすべて活用され、作画は平均的でもアクションに見ごたえがあった。
ドラマの本筋の料理展開も、いかにもメシマズ展開になりそうなメロロンがいつのまにか完璧なコース料理を完成させている一方、咲良たちは視聴者の子供でも背伸びすれば可能そうな範囲で美味しそうなナポリタンを作る。メロロンと蒼風の意図せぬポエム対決に紫雨と田中のツッコミ。状況を楽しむプリルンと咲良の姿が、後輩にしたわれるキャラクター描写としても成立している。
販促と衝突するのかコスメ対決の描写が少なくてバランスが悪いところはあったが、全キャラクターが活用できていて、キャラクタードラマとしてはバランスがとれて無駄なく楽しい回ではあった。
なお今回から番組冒頭の挨拶、OPにキュアズキューンとキュアキッスが追加。EDは全面的に変更となった。身長差を利用してキュアキッスとキュアズキューンをバックに立たせる方針だが、OP最後のプリキュア集合では妖精姿にもどっているのが独特。
*1:イムガヒ副監督に聞いた『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の制作秘話① | Febri
*2:もちろん演出以前の指示が大きい可能性もある。今回は第14話以来の稲葉央明脚本。