法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『わんだふるぷりきゅあ!』第31話 ニャンフルエンサーまゆ

 猫屋敷まゆが撮影したユキは他が撮影した場合より魅力的だと母が主張して、店の宣伝をかねてキュアスタにアップすることをすすめる。猫をつかった安易な人気取りと批判する意見もあったが、ほとんどが素直な賞賛だった。そしてそのユキの写真に、隣町に住む知覧友真という少女が目を止める……


 香村純子脚本で、SNS発信をきっかけとした人間関係の再燃とともに、引っ越し前にまゆが孤独をかかえていた経緯を描いていく。
 かつてどちらも孤立しがちだったまゆと友真が友人となったが、まゆが目の前の作業に集中しすぎて関係がとだえてしまったという経緯が現代的。おそらく似たことは昔からも現実にあっただろうが、いわゆる過集中のような概念が視聴者にひろまっていないと物語として不自然な描写と感じかねないところだろう。
 劇中のSNSTwitterに代表される短文投稿型。一部の否定的なコメントを止めることはできないが、コンテンツ発信者は基本的に擁護される。過去の同種エピソードと違ってSNSは本題ではなく、あくまで話をすすめるための道具だが、特にひっかかるような描写もないし、ご都合主義とまでは感じさせない。
 作画監督は7人と多めで、清水恵蔵や武内啓といった大ベテランの名前がならぶ。全体としては悪くないが、絵柄の古さを修正しきれていないのか、一部に作画の統一感が欠けた感はあった。