法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』驚き爆笑グルメSP!  スーパーの食品を天才キッズらが店内で調理大会

公式サイトのバックナンバーサブタイトルにある調理大会は、おそらく過去に料理人を競わせていた番組の子供版。
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子供版なので料理が1種類だったり、買い忘れた食材ひとつくらいはMCの子供がこっそり持ってきてくれる。鮭を焼く時にそらないよう皮に切れ目を入れたり、油をかけながら焼いたりと、オーソドックスな調理をていねいに。
しかし2020年の紹介と違って通常と同じ紹介時間だったので、きちんと見せられたのは1戦目だけ。2戦目や最後のクイズは短いダイジェストですまされ、スタジオでも不満の声がもれていた。


英国からは、空港近くで機内食を1日37000食つくる工場に潜入。各クラスにあわせて満足できる料理や、航空機内ならではの味付け、さらに重量やサイズの制限が説明される。
たくさんの新メニューも開発されており、ANAからの依頼にも日本人シェフが懐石を意識した物語のある料理を考案したり、洋食でもスズキの肉で巻く焼き物が考案されたり。
どれも料理として美しく、たしかに美味しそうに見えた。イギリス料理はまずいというクリシェがあるが、こうしたオードブルのような料理は不思議と得意な印象がある。そういう文化なのだろうか。


最後はスリランカから、ヤシのツボミから出る樹液「ラー」を集める職人を紹介。樹上に設置した壺で採取した時点でアルコールが4度あり、2時間たって発酵が進んだ7度くらいが飲みごろという。
職人は1日かけて複数の樹液を採取するが、上り下りする時間がおしいためヤシとヤシのあいだにわたしたロープで並行移動し、壺はロープで地上にいる仲間へ下ろす。見るからに危険で大変な労働だが、1日の平均賃金1440円に対して約半分の820円くらいの日当しかえられない。
取材対象者のノルマは28本。足裏に深い古傷があるが、滑り止めになるという。後で登場するロープ張り職人も、木登りこそ素早いが落下して足の骨がゆがみ、歩行が困難だという。
少しでも稼ぐために、降雨で樹液がうすまるなか急いで樹液をあつめてまわったり、幹に密集したハチを駆除してから深夜まで通常分の樹液をあつめたり、かなり大変そうな光景だった。もう少し仕事の効率をあげるための金銭の余裕があれば、たとえば樹上からホースなどの管をとおして上り下りせずとも樹液を集められそうだが……