法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

卑怯な暗殺犯を「義士」とたたえてきた日本人と、そうした賞賛をつごうよく排外に利用してきた日本人

海上保安官一色正春氏が下記のようにツイートし、3万以上のいいねを集め、はてなブックマークでは批判されている。


我が国には卑怯な暗殺犯を「義士」などとたたえる風習はない

気色の悪い思想を持ち込まないでいただきたい

b.hatena.ne.jp
一色氏の文章を素直に読めば、「我が国」は日本ではない。
なぜなら、かつて一色氏自身も忠臣蔵の義士祭をツイッターで言及していたからだ。はてなブックマークid:moodyzfcd氏が先行して指摘している。


明日は忠臣蔵討ち入りの日。義士祭り http://gishimatsuri.com/pamphlet/img/panf37.pdf がありまよん。

さらに時代がくだって、明治維新のさまざまな動きに対しても「義士」と呼ぶことはあったし、それを前提にした物語が今世紀に入って映画化もされている。

こうした恣意的な「義士」観は一色氏にかぎったことではなく、ツイッターをざっと検索するだけでも簡単に見つけることができる。


テロリスト=凶悪犯を義士として称えているのは南朝鮮だけ。


朝日新聞の記者が、義士:赤報隊に誅殺された事件は30年以上も経った今でも報道するが、あの悪質なサンゴ礁事件やこうした事件は全く報道しない。捏造・改竄・隠蔽・偏向、悪質極まりない新聞社。


安重根記念館、中国と韓国に外交ルート通じ抗議(読売新聞) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140120-00000470-yom-pol テロリストを義士とは、余程日本にコンプレックスを持っているんだ。歴史に誇るものがない証拠だ。いずれ、習近平を暗殺した者も記念館を飾ることになるだろう。


朝日新聞に脅迫文と小刀入ったレターパック届く : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINEhttp://t.co/dKGPDJ3AZS @Yomiuri_Onlineさんから 赤報隊事件があったが、根本には、朝日の日本を貶める報道が原因かだな。後世では義士となるかも?

他に著名人として、一色氏のツイートに同調している門田隆将氏がいる。敗戦後に密航して国共内戦義勇兵となった将校を「義」と評する著書がある。


自分が気に入らない人間を殺した暗殺者を“義士”扱いする文化は日本にはない。だがソウルにいけば“安重根義士記念館”があり間違いだらけの歴史解説を聴く事ができる。また亡くなった方を鞭打つ文化も日本にはない。だが中国では当り前。これに踊らされている日本人は自らの姿を見つめ直す事をお勧めする

そもそも安倍晋三氏を銃殺した容疑者を「義士」や「烈士」と呼ぶ動きがどれくらいあるだろうか。少し話題になった立命館のビラは単発の匿名にとどまっており、他も匿名掲示板あたりの冗談めかした表現くらいでしか見かけない。
報じられている情報で判断するかぎり、あくまで個人的な怨恨で殺害したのであって、思想をうったえ社会にはたらきかけるテロリズムではないようだが。