法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

今年に入っても日本国内での言論に対するテロリズムがつづいている

1月9日に報じられた脅迫*1につづいて、受験生を標的とする脅迫文が送られていたと2月3日に共同通信がつたえていた。
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015020301001453.html

 北海道警は3日、従軍慰安婦問題の報道に関わった朝日新聞の元記者が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市)に、一般入試で受験生や教職員に危害を加えるとの内容の脅迫文が届いたと明らかにした。威力業務妨害容疑で調べている。

 道警によると、2月6〜8日に予定されている北星学園大の一般入試の会場などで、受験生や教職員に危害を加えるとの内容が記されていた。

昨年10月に脅迫容疑者が捕まったという報道があったが*2、誤認逮捕であったか、それとも異なる脅迫犯があらわれたのか。
いずれにせよ、やはり警察力でテロリズムを防ぐことは期待できそうにない*3。今の日本社会は、脅迫行為のみを否定しつつテロリストの理論的背景に同調し、むしろ被害者への反感を強化させるような言説に満ちている。


手段だけが悪いとされる時、限られた悪い手段を使ってでも達成しようとする目的は、より正しく崇高であるかのように感覚させてしまう。
いま必要なのは、目的が悪いと認識させること。
たとえば日本政府が史実と人道にもとづき、従軍慰安婦問題における報道の評価を正しくおこなえていれば、また違った展開もあったろう。


むろん、自浄能力のない現在の日本政府に期待することは難しい。
デマを流しつづける西岡力教授や文藝春秋社を脅迫被害者が訴えたのは、脅迫の源流を断つためにも重要なのだろう。
朝日新聞が夕刊1面でスクープした事件すら知らなかったのに、朝日新聞の捏造で従軍慰安婦問題が始まったと主張する、ふしぎな西岡力氏 - 法華狼の日記
下記エントリでまとめたように、被害者個人も朝日新聞社も捏造などしていないし、時系列からしても捏造しようがなかった。
専門的な書籍から引いた用語解説が後年に不正確とされた時、大学をやめる必要があると主張する人々 - 法華狼の日記
やはり多くを期待することは難しいが、せめて事実関係くらいは司法で認定され周知されてほしいものだ。それでも朝日新聞や脅迫被害者を批判することはできる。

*1:http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/584807.html

*2:http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014102301001443.html

*3:念のため、被害者側が求めること自体を批判するつもりはない。