法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『キラキラ☆プリキュアアラモード』第33話 スイーツがキケン!?復活、闇のアニマル!

苺坂を百年前に襲ったノワールの眷属ディアブルが再登場。肉体が半分しか残っていない一体だけの姿ながら、プリキュアとビブリーに攻撃をしかけるが……


伊藤睦美脚本による今回は、急ぎ足すぎた前回のフォローのよう。
『キラキラ☆プリキュアアラモード』第32話 キラッと輝け6つの個性!キラキラルクリーマー! - 法華狼の日記

しかし描くべきことが多すぎて、今回の主軸となったビブリーのドラマがあわただしい。

第26話*1を受けるように、キラ星がビブリーをスイーツショップで雇ったりする展開もある。


河野宏之作画監督らしい癖のある作画も、今回くらいなら問題を感じない。舞台が制約された物語において、絵柄がぶれることは変化を生むし、重心を感じさせるキャラクター作画も日常に戻った雰囲気を支える。
物語のほとんどがパティスリーで完結していることで、過去にタイムスリップしてえられた情報や、新アイテムについてじっくり語りあえたこともいい。製菓や接客といったディテールを残したまま、きちんと本筋を進められる。捨てられたビブリーの心情も、今回くらい余裕のある語り口なら違和感ない。
パティスリーを舞台にした物語として、店員一同で客に挨拶して終わる演出もシャレていた。