動物たちの愛の告白から、隠していた秘密を周囲に明かす人間の姿まで。
「鳥の求愛：ユニークなダンスで愛の告白をする鳥たち」は、過去に動物ドキュメンタリーで見たような映像を紹介するだけ。新味を出そうとしてモテない芸人に声を当てさせている演出も、擬人化がすぎるのではないかと感じた。
「衝撃の告白 映像集」は、フラッシュモブなどを利用して、知人にサプライズな告白をする映像集。手間ひまをかけての告白が成功する映像ばかりかと思いきや、周囲を巻きこんだ大告白が失敗する映像もけっこう多くて、人間模様として楽しかった。孫ができることを間接的に子供から知らされた両親が、母はすぐ察するのに父は時間がたってから大歓喜するという時間差も興味深い。
「メッテマリット皇太子妃の衝撃の告白」は、シングルマザーとしてノルウェーの皇太子にみそめられた女性が、スキャンダルな過去をあばくメディアに応じて、自ら告白するまでを描く。タブロイド紙のどうしようもなさばかりが印象に残り、告白パートは短すぎて拍子抜け。
「アメリカ人女性が友達に秘密を告白」は、難民として米国に移住しながら、911同時多発テロ事件を受けて周囲にイスラム信仰を隠して生活してきた女性の告白を描く。友人にはイスラム教徒という立場を隠し、家族にはそのような二重生活を隠すつらさから、告白を思い立つ女性。告白は暖かく受けいられ、むしろなぜ自分たちを信頼してくれなかったのだという反応すらあったが、友人の多くもアフリカ系というマイノリティゆえの共感もあるかもしれない。ただ、女性の告白を後押ししたのがオバマ大統領の力強い演説という描写は、トランプ大統領が誕生した現在との落差をきわだたせて、つらいものを感じた。
