さまざまな貴重品をさがしあつめて紹介するNHK番組。今回は東京国立近代美術館のフィルムセンターと、個人でフィルムを発掘収蔵する松本夏樹氏に取材する。
http://www4.nhk.or.jp/otakaragalleria/x/2017-01-04/21/21919/2309009/
前半でとりあげられた「美女」の正体は、映画『麦秋』の原節子。
しかし番組中でも指摘されているようにリマスターでDVD化されている作品を、上映時の再現として4Kフィルム化して鑑賞するだけでは、さして驚きがない。もっと貴重な映画、あるいは既存ソフトを超えた高精細映像が登場するかと期待したのでガッカリ。彫りの深い美貌を「日本人離れ」と形容するのもどうなのだろう。
松本氏が紹介するのは日本最古のアニメふたつ。
『なまくら刀』は松本氏が発見した後半と、フィルムセンターに残されていた前半を分割して提示。『活動写真』と書いてお辞儀する少年をループで見せるフィルムも、松本氏が手動で映写する。
見ていて楽しい作品だが、すでに両方とも民放で放送されていたし、私も感想エントリを書いていた。いうほど貴重な作品ではない。
『ザ・ベストハウス123』から、日本アニメの超お宝作品ベスト3 - 法華狼の日記
どちらかといえば松本氏がフィルムを発見した経緯や、松本氏が個人で管理しているフィルム庫の様子が興味深かったものだ。できれば過去に公開されたことのないフィルムも見たかったところだが……