法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

金田伊功のエフェクト作画が最もバランス良かったのは、『風の谷のナウシカ』での仕事かもしれない

金田伊功が担当したのは中盤の空中戦。平面的なフォルムだがデザイン化されておらず、ディテールとオブジェクトが細かい。リアルっぽい絵柄にもデフォルメが強い絵柄にも対応できそう。
たまたま今日、短編映画『ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!!』を見返していた。世界各国のキャラクター性を与えられたドラえもんキャラクターが敵とサッカー対決する、デフォルメされた情景。台詞は全くなく、アニメらしいデフォルメされた動きと演出だけで魅了する5分ほどの映像作品。そこで出てくる火炎エフェクト作画が、『風の谷のナウシカ』の空中戦と印象がよく似ていたのだ。
その作品で原画を担当した佐々木正勝のエフェクト作画は、磯光雄が正解とされた時代の波に乗らず独自進化していた印象があった。あるいは宮崎駿作品に参加していたころの金田伊功の影響下にあったのかもしれない。