法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』無敵のスーパーランドセル/もぐれ!ハマグリパック

アニメオリジナルの前半と、原作にほぼ忠実な後半と。演出担当は経験をつんできた氏家友和で、前半のコンテのみパクキョンスン。


「無敵のスーパーランドセル」は、のび太が秘密道具「万能改造自動ドライバー」でランドセルを便利に改造すると、ジャイアンスネ夫も同じ秘密道具で対抗するというエピソード。
ドラえもんがブレーキ役にまわらず、正面から競争する展開が珍しい。最終的に人間の背丈と同じ大きさのランドセルに改造した挙句、巨大ロボットへの変形機能までそなえてしまう。物語の面白さというより、ひたすら大袈裟になっていく絵面の面白さを楽しむべき内容。
ランドセル改造時の光で、影をブラシのようなタッチで表現している演出が面白かった。


「もぐれ!ハマグリパック」は、物品をタイムカプセルとして収納し、縮小して地面にもぐる秘密道具が登場。
のび太の0点獲得率が言及される冒頭をふくめて、ほぼ完全に原作通り。出来事を足し引きしていないのに、特にテンポが悪いわけではない。
原作エピソード自体が特に良くも悪くもないし、内容が全く同じアニメを見ても新しい感想は出てこない。もちろん理想的なアニメ化ではあるが。
全体としてコンテは平凡だが、冒頭の教室の煽りアングルなど面白いカットもあった。