法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『夜ノヤッターマン』第3夜 俺たちは天使じゃないけど天使のフリをする

第2話で明かされていたが、2008年にリメイクされた『ヤッターマン』で主人公を演じていた吉野裕行伊藤静が、それぞれヤッターマンをモデルにしたらしき登場人物ガリナとアルエットを演じる。
あいかわらず展開は早くないし、新たな情報も少ないが、見ていて飽きが来ない。主人公一味が身をよせた家から、ヤッター兵につきだされてしまうかもしれないというサスペンス。サイコロ*1で救うか捨てるか選択するガリナ。ディストピア物の典型的な描写だが、ていねいに踏まえていくことで娯楽として現代でも成立するのだ。
そして主人公はヤッター兵と戦うわけだが、勝利するのではなく、第三の道を選んで生きのびる。あくまで敗者の物語ということをつらぬき、強者になりかわることを目指さない物語が好ましかった。


作画監督の杉本里菜は、制作会社アクタス原画マンとして見かける名前。この作品の求められる水準を充分に満たしていたが、過去作品の担当パートも知らず、個性がよくわからないので評価しにくい。今後に制作側から情報が出されてほしいところ。

*1:もちろんオモッチャマを意識しているのだろう。