法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『エウレカセブンAO』第十六話 ガーディアンズ・ハンマー(episode:16 next phase)

前回と今回を「最終回」の勢いで猪爪慎一に脚本を発注したと先に會川昇ツイッターで見かけていたが、確かに全ての敵味方が一つの戦いに向かっていくことで静かに盛り上がっていった。作中の台詞もそれを意識している。
前回に意思の疎通が成功したシークレットが、小悪党的な言動をとらず、異なる価値観で動いている存在と示したのも良かった。
作戦の終盤で妨害が入り、修正作戦を拒否しながら僚機が脱落し、主人公が単独で敵の集団に立ち向かう流れも定石。
しかし、最後の最後に登場した武装でシークレットを撃退するも、それが予想外な効果を持っていたと示したところで次回へ引き。ここは違和感を見せつつも勝利した流れで素直に終わらせて、次回に意外な事実が明かされるという展開で良かったんじゃないかな。他にも多くの謎を積み残しているのだし。


前回に続き、いかにも村木靖らしい板野サーカスは上々。ホーミングレーザーによる攻撃では速さと激しさ、少しずつ宇宙空間へ昇っていく終盤は広い空間にいる孤独感、それぞれ板野サーカスの異なる特性が演出として活用されていた。