今期のダークホース作画アニメ。『こばと。』を手がけた増原光幸監督によるTVアニメで、制作会社はスタジオぴえろ。原作は未読。
GYAO!で視聴したのだが、事前情報も知らず、実際に見るまでは低予算の短編アニメだろうとばかり思っていた。
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00173/v12018/
リアルなデザインの動物と人間が同居するシュールな光景を楽しませるため、かなり気を使ってリアリティある体型と毛並みを輪郭で表現した動物が、同時に人間らしい行動をとるという難しい作画に挑戦し、成功している。人間のキャラクターもリアルな頭身でいて、かわいらしい。
くりかえしギャグ的に使いまわしているカットもあるが、デフォルメ体型で逃げた描写が1カットも存在しないことは脅威。木漏れ日の中を疾走するパンダなど、ニートが現実を直視していないだけなのに、情感ある演出がされていて美しい。
実写コマ撮りのEDといい、オシャレな絵作りといい、母親から働くよう責められているニートな主人公といい、初期のノイタミナを見ているかのよう。
……ただ、ダメ人間ぶり全開なパンダが、あまり他人事ではなくて笑いながら胃が痛かったりもする。まあそれが痛々しくなりすぎないよう、擬人化した動物を配しているのだろうが。
