法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

政治家の大規模訪中団

ふと思い出したのでメモしておく。
小沢訪中団 - Wikipedia

小沢訪中団(おざわほうちゅうだん)とは、小沢一郎民主党幹事長を名誉団長[1]とする民主党議員143名と一般参加者など483名で構成され、2009年12月10日から12月13日までの4日間の日程で中華人民共和国を訪問した訪中団[1][2]。民主党中国共産党の定期協議も兼ねたもの[2]で、日中関係史上最大規模の訪中団ともされている[3]。

中国詣で、外交迷走: 石破茂(いしばしげる)ブログ

 「長城計画」とやらで民主党議員が中国国家主席と握手してもらい、喜々としている光景は、高校生の修学旅行のようで、滑稽を通り越してなにやら悲しくなってくるような思いにさせられます。彼らに一票を入れた有権者はあれをどう見ているのか。
 「日本の議員なぞ、写真を撮ってやれば大喜び。御しやすいものだ」と思われているに違いない。今回同行しなかった民主党議員はまだ骨があるというべきなのかもしれません。

Wikipediaの「小沢訪中団」ページ、石場茂ブログのどちらにも、下記エピソードについての言及は見当たらず。
http://www.c-d-k.ne.jp/~e_tetsuma/mt/2009/02/35.html

自民党政策グループ「新しい波」は、35周年の記念事業として1000名を超える同志の皆さんの訪中を実現しました。
訪中にあたり「中国と私たち」という冊子を発行し、私は編集委員長として編集後記を書きました。

政権党であれば様々な形で結びついている国家と断絶するわけにもいかないという当然の話ではある。それにしても自民党の大規模訪中団が話題にならなかったのは良いのか悪いのか。民間もふくめて*1千人以上も送りながら誰にも知られないのでは、無駄な外交をしただけにも思えるのだが。
石破氏が上記エントリの結論として「自民党は、己を厳しく律し、国民の共感を得なくてはなりません。それは自民党のためではなく、国家国民のためなのですから」と書いてあること自体は立派だし、これまでも折にふれて自民党批判をしてきたことも事実。しかし、最近のエントリで下記のようなことを書いているところを見ると、本人の意思に反して石破氏は野党でこそ力を発揮できる人材に思える。一芸に極めて秀でていた人物が、他の芸まで求められる立場になって長所すら発揮できなくなることは珍しくない。
尖閣諸島付近での漁船衝突事件: 石破茂(いしばしげる)ブログ

 さらに言えば、小沢前幹事長の系列の人々が菅政権を批判しているようですが、昨年国辱的ともいうべき訪中を大挙して行い、副主席来日の際天皇陛下のご日程まで捻じ曲げたような人たちに批判する資格などありません。

野党に転落するということは、与党を批判できなくなるという意味ではない。むしろ積極的に与党批判をするべきという考えもある。ゆえに、主流派から外れて身軽な立場になったからこそ積極的に批判するべき、という考えもできるはず。小沢系列議員が菅政権を批判する内容に問題がないとはいわないが、念のため一般論として注意しておく。

*1:政治家の数では民主党の方が多いようではあるが。